野球 イップス

野球論

「イップス」という言葉。
私はゴルフもやるのでよく聞く単語ですが、野球で使われるようになったのはここ十数年じゃないでしょうか?

ゴルフのイップスはショートパットの時によく言われます。
このパターが入れば優勝とか、予選通過とか、シード権がかかっているとか、プレッシャーのかかったわずか1メートルとか数十センチのパットがプレッシャーで手が動かなくなるのがイップスと言われるものでした。

野球の場合、イップスなんでしょうけどイップスという単語が使われるようになったのは最近だと思います。
と言うのも、私の後輩に今でいうイップスになった選手が二人いました。でも当時はイップスという表現はなかったですね。

一人は左腕投手でした。
一学年下の後輩で、ブルペンで投球練習の過程で先輩捕手から腕の上げ方や振り方をアドバイスされる内に投げ方が分からなくなって結局投手では使い物にならなくなり野手転向した選手。

もう一人は後輩のキャッチャー。
彼の場合軽度だったと思いますが、セカンドへの送球など力を入れて投げる分には問題なかったのですが、ピッチャーへの返球など軽い送球で腕がロックしてしまい満足な送球ができないという症状でした。

私は精神科医でもないただの素人なのでイップスの解決方法など語れる立場ではありませんが、私が見てきたイップスの選手は素直な選手が多いという印象です。
二人とも素直でアドバイスを素直に聞き入れる性格が難しく考えすぎて投げ方を失ってしまった感じでした。
そしてイップスはどちらかと言うと全力プレーよりも力を加減した軽い送球とかの時の方が厄介ということです。
力を抜く時こそ精神的に考えすぎて上手くいかなくなってしまうようです。
これはゴルフもそうですね。全力のショットよりも力加減が要求されるショートパットの方が症状が出やすい。

イップスは技術論で解決するというよりもメンタルの問題です。あまり真面目に考えすぎるとNG。
アドバイスもテキトーに聞き流すくらいの大胆さと思い切ったプレーがイップス予防なのかも知れません。なので私はイップスになったことはありません。

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